動詞の可能未来時制
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可能未来時制が未来時制と関連があると言っても、実際のところは特定の期間(過去、現在、未来)と結びつくわけではありません。可能未来時制では、この名の通り、可能性のある出来事を表す時に用います。実際に動詞の活用と具体的な例文を挙げて見ていきましょう。

スペイン語の可能未来時制

未来時制と同様、可能未来時制の作り方は非常に簡単です。3タイプの動詞(-ar動詞, -er動詞 , -ir動詞)の不定形の後に活用を加えるだで出来上がりです。

可能未来時制の活用 -ar動詞
AMAR (to love/愛する)
-er動詞
VENDER (to sell/売る)
-ir動詞
DORMIR (to sleep/寝る)

yo
(I/私)

-íaamaría
I would love/
私はたぶん愛するだろう
vendería
I would sell/
私はたぶん売るだろう

dormiría
I would sleep/
私はたぶん寝るだろう


(you/君)

-ías

amarías
you would love/
君はたぶん愛するだろう

venderías
you would sell/
君はたぶん売るだろう
dormirías
you would sleep/
君はたぶん寝るだろう
él/ella
(he/she/彼/彼女)
-íaamaría
he/she would love/
彼はたぶん愛するだろう
vendería
he/she would sell/
彼はたぶん売るだろう
dormiría
he/she would sleep/
彼はたぶん寝るだろう
nosotros/as
(we/私たち)
-íamosamaríamos
we would love/
私たちはたぶん愛するだろう
venderíamos
we would sell/
私たちはたぶん売るだろう
dormiríamos
we would sleep/
私たちはたぶん寝るだろう
vosotros/as
(you all/君たち)
-íaisamaríais
you all would love/
君たちはたぶん愛するだろう
venderíais
you all would sell/
君たちはたぶん売るだろう
dormiríais
you all would sleep/
君たちはたぶん寝るだろう
ellos/as
(they/彼ら)
-íanamarían
they would love/
彼らはたぶん愛するだろう
venderían
they would sell/
彼らはたぶん売るだろう
dormirían
they would sleep/彼らはたぶん寝るだろう

スペイン語で可能未来時制を使用する場合

可能未来時制は、様々な場面で使用されますが、ここでは基本のいくつかのアウトラインを説明します。まず始めに、英語の"would" を使った例文を見てみましょう。"She would love to go to the party/彼女はきっとそのパーティに行きたがるだろう" -このように仮定で物事を述べる文章の場合にスペイン語では可能未来時制を使用します。

  • Le encantaría ir a la fiesta. (She would love to go to the party./彼女はきっとそのパーティに行きたがるだろう)

次に取り上げているのは、条件による行為を述べる際に使用する例です。:

  • Si tuviera más dinero, iría de compras. (If I had more money, I would go shopping./お金をもっと持っていたら買い物へ行くのに)
    • 買い物へ行く条件はもっとお金をもっていること。
  • Compraría un perro si tuviera más espacio. (She would buy a dog if she had more space./もっとスペースが広かったら犬を買うのに)
    • 犬を買う条件はもっと広いスペースを持つこと。
  • Te llamaría si pudiera ir a la fiesta. (I would call you if I were able to go to the party./ そのパーティに行けたら君に電話をするのに。)
    • 電話をする条件はそのパーティーに行けるようになること。

もう一つの重要な可能未来時制の使い方として、丁寧な依頼が挙げられます。例えば、"I want to leave/私は出発したい"という文は"I would like to leave./出発したいのでが・・・"とより柔らで丁寧な表現となります。

  • Me gustaría hablar con el jefe. (I would like to speak to the boss/上司とお話がしたいのですが・・・)
    • 可能未来時制を使用することによってより丁寧な依頼となります。

過去に関する推量を表現する場合。

  • Después de conducir todo el día, estarían cansados. (After driving all day, they must have been tired./
    一日中運転した後だから、彼らはきっと疲れていただろう。)
  • ¿Por qué no fue? Estaría en el trabajo. (Why didn't she go? She was probably at work./
    なぜ彼女は行かなかったのかしら?彼女はたぶん働いていたのでしょう。)

スペイン語の可能未来時制における不規則動詞

この場合の不規則動詞とは、動詞の不定形の語尾に活用を加える通常の可能未来時制の活用とは異なり、不規則な形の動詞の語尾に活用を加えることを意味します。可能未来時制において不規則な形を取る一般的な動詞は下記の通りです:

  • caber (to fit/適合する): cabría, cabrías, cabría, cabríamos, cabríais, cabrían
  • decir (to say/言う): diría, dirías...
  • poder (to be able/できる): podría, podrías...
  • poner (to put/置く): pondría, pondrías...
  • querer (to want/欲しい): querría, querrías...
  • saber (to know/知る): sabría, sabrías...
  • salir (to go out/出かける): saldría, saldrías...
  • tener (to have/持つ): tendría, tendrías...
  • venir (to come/来る): vendría, vendrías...

尚、基本的に可能未来時制で不規則な活用をする動詞は未来時制においても同様に不規則に活用します。